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AWSサービス 概要紹介

 

1. AWSとは

Amazon Web Services (AWS) は、Amazon.comが提供するクラウドプラットフォームで、コンピューティング、ストレージ、データベース、機械学習、セキュリティ、分析などのサービスを提供しています。AWSは、企業や個人がサーバーやデータセンターを所有せずにオンデマンドでリソースを利用できるようにしています。 

1.1 グローバルインフラストラクチャ

AWSは世界中に広がるデータセンターを持ち、これらを「リージョン」と「アベイラビリティーゾーン」に分けています。リージョンは地理的に独立しており、アベイラビリティーゾーンはリージョン内に存在し、異なるデータセンターから構成されています。これにより、AWSは高い耐障害性と可用性を提供しています。 

 

2. AWSの主要な構築・運用サービス 

2.1 Amazon EC2 

Amazon Elastic Compute Cloud (Amazon EC2) は、スケーラブルなコンピューティング能力を提供します。ユーザーは仮想マシンのインスタンスをオンデマンドで起動し、スケールアップまたはダウンできます。 

インスタンスタイプ 

EC2はさまざまなインスタンスタイプを提供しており、異なるユースケースに最適化されています。例えば、計算最適化インスタンス、メモリ最適化インスタンス、ストレージ最適化インスタンスなどがあります。 

スケーリングと負荷分散 

Auto ScalingとElastic Load Balancingを使用して、アプリケーションの負荷に基づいて自動的にインスタンスをスケールアップまたはダウンさせることができます。 

2.2 Amazon S3 

Amazon Simple Storage Service (Amazon S3) は、スケーラブルなオブジェクトストレージサービスを提供します。データは「バケット」内に「オブジェクト」として保存されます。 

データ整合性と耐久性 

S3は高いデータ整合性と耐久性を提供し、失われることなくデータを保存できます。 

データライフサイクル管理 

データライフサイクルポリシーを設定して、オブジェクトの自動アーカイブや削除を行うことができます。 

2.3 AWS Lambda 

AWS Lambdaはサーバーレスコンピューティングサービスで、コードを直接実行することができます。サーバーのプロビジョニングや管理の必要がありません。 

イベント駆動 

Lambdaはイベント駆動型であり、S3の新しいオブジェクトのアップロードやDynamoDBのテーブル更新などのイベントに応じて関数を実行できます。 

スケーリング 

Lambda関数は自動的にスケーリングされ、同時に複数のイベントを処理できます。 

 

3. AWSのデータベースサービス 

3.1 Amazon RDS 

Amazon Relational Database Service (RDS) は、MySQL、PostgreSQL、MariaDB、Oracle、およびMicrosoft SQL Serverを含む複数のデータベースエンジンをサポートするマネージドリレーショナルデータベースサービスです。 

イージー管理 

RDSはパッチ管理、バックアップ、リカバリ、フェイルオーバーを自動化し、管理のオーバーヘッドを軽減します。 

スケーラビリティ 

データベースインスタンスのサイズを簡単に変更したり、リードレプリカを追加して読み込み性能を向上させたりできます。 

3.2 Amazon DynamoDB 

Amazon DynamoDB は、高速でスケーラブルなNoSQLデータベースサービスで、シングルデジットミリ秒のパフォーマンスで任意のスケールでデータを提供します。 

フルマネージド 

DynamoDBはサーバーレスで、ハードウェアプロビジョニング、セットアップ、設定、パッチ適用、バックアップ、およびクラスタスケーリングを自動的に行います。 

スケーラビリティとパフォーマンス 

DynamoDBは自動スケーリングをサポートし、トラフィックの増減に応じて容量を自動的に調整します。 

 

4. AWSのモニタリングと管理サービス 

4.1 Amazon CloudWatch 

Amazon CloudWatchは、AWSリソースおよびアプリケーションのモニタリングを提供します。リソースの使用率、オペレーションのパフォーマンス、および全体的な実行環境の健全性を可視化できます。 

ログ管理 

CloudWatch Logsを使用してログデータを収集、監視、分析し、保存することができます。 

アラーム 

メトリックに基づいてアラームを設定し、異常なアクティビティや条件を検出した際に通知を受け取ることができます。 

4.2 AWS Config 

AWS Configは、AWSリソースの設定を評価、監視、および自動化するサービスです。 

設定履歴
 

リソースの設定変更を追跡し、設定履歴を確認することができます。 

コンプライアンス評価 

組織のコンプライアンス要件を満たしているかどうかを自動的に評価し、報告することができます。 

 

5. AWSのセキュリティとアイデンティティサービス 

5.1 AWS Identity and Access Management (IAM) 

AWS Identity and Access Management (IAM) は、AWSリソースへのアクセスをセキュアにコントロールするためのサービスです。 

ユーザーと権限 

IAMを使用してユーザーを作成し、特定のAWSリソースへのアクセスを許可または拒否するポリシーを設定できます。 

役割とアクセス管理 

IAMロールを使用して、AWSサービスが他のリソースにアクセスするための権限を安全に委任できます。 

5.2 AWS Key Management Service (KMS) 

AWS Key Management Service (KMS) は、データの暗号化キーをセキュアに作成および管理するサービスです。 

キー管理 

KMSを使用して暗号化キーのライフサイクルを管理し、キーの使用を監査することができます。 

キーの使用 

KMSを使用してデータを暗号化および復号化し、他のAWSサービスと統合してデータのセキュリティを強化できます。 

 

6. AWSのコスト管理 

6.1 AWS Cost Explorer 

AWS Cost Explorerを使用してAWSの使用状況とコストの詳細な分析を行い、コスト削減の機会を特定できます。 

使用状況とコストの可視化 

コストと使用状況のトレンドを把握し、コストドライバーとコスト削減の機会を識別することができます。 

フォーキャストと予算 

将来のコストと使用状況を予測し、予算を設定してコスト管理を強化できます。 

 

7. AWSの開発者向けツール 

7.1 AWS CodeCommit 

AWS CodeCommitは、完全にマネージドなソースコントロールサービスで、企業がGitリポジトリをホストできるようにします。 

セキュリティ 

AWS Identity and Access Management (IAM)を使用してリポジトリへのアクセスを制御できます。 

 スケーラビリティ 

リポジトリのサイズに関係なく、高速なパフォーマンスを提供します。 

7.2 AWS CodeBuild 

AWS CodeBuildは、完全にマネージドなビルドサービスで、ソースコードのコンパイル、テスト実行、ビルドアーティファクトの生成を行います。 

スケーラビリティ 

ビルドプロジェクトのサイズや複雑さに関係なく、迅速にビルドを実行できます。 

連携 

AWS CodePipelineなどの他のAWSサービスと統合して、継続的インテグレーションおよびデリバリーパイプラインを構築できます。 

7.3 AWS CodeDeploy 

AWS CodeDeployは、アプリケーションのデプロイを自動化するサービスで、エラーを減少させつつ、新しい機能のリリースを迅速化します。 

自動デプロイ 

コードの変更があるたびに自動的にアプリケーションをデプロイできます。 

スケーラビリティ 

どの規模のアプリケーションにも対応し、一貫したデプロイプロセスを提供します。 

 

8. その他のAWSサービス 

8.1 Amazon VPC 

Amazon Virtual Private Cloud (VPC) は、AWSクラウド内でネットワーク環境を定義し、リソースを起動するための仮想ネットワークです。 

セキュリティ 

VPCを使用してネットワークトラフィックを制御し、セキュリティグループとネットワークACLを利用してリソースへのアクセスを管理します。 

カスタマイズ 

IPアドレスの範囲、サブネット、ルーティングテーブル、ネットワークゲートウェイをカスタマイズできます。 

8.2 AWS Lambda 

AWS Lambdaは、サーバーレスコンピューティングを提供し、コードを実行するためのプラットフォームを提供します。 

イベント駆動 

イベントに応答してコードを実行することができます。 

スケーラビリティ 

コードは個別のコンテナ内で実行され、自動的にスケールします。 

 

9. サマリー 

このガイドでは、AWSの構築・運用に関連する様々なサービスについて詳しく説明しました。AWSは、幅広いサービスとツールを提供しており、これらを利用することで企業はより迅速かつ効率的にインフラストラクチャを構築・運用できるようになります。AWSの強力なエコシステムと豊富なリソースを活用して、ビジネスの成功を加速させましょう。 

 

10. AWSを利用するメリット 

AWSを利用することには多くのメリットがあります。以下にその主要な点を挙げてみましょう。 

10.1 柔軟性と拡張性 

AWSは非常に柔軟で、必要に応じてリソースを追加または削除することが可能です。これにより、企業は成長に合わせて簡単にスケールアップ・ダウンできます。 

10.2 コスト効率 

AWSでは、利用したリソースのみを支払う従量課金制が採用されているため、初期投資を抑えつつ、必要なリソースを効率的に利用できます。 

10.3 信頼性 

AWSは世界中にデータセンターを持ち、高度なバックアップと災害復旧機能を提供しているため、非常に信頼性の高いサービスを利用することができます。 

10.4 セキュリティ 

AWSはセキュリティを非常に重視しており、データセンターの物理的セキュリティから、ネットワークのセキュリティ、アプリケーションのセキュリティまで、多層的なセキュリティ対策を講じています。 

10.5 イノベーション 

AWSは常に新しいサービスや機能を追加しており、最新のテクノロジーをすばやく取り入れることができます。 

 

11. まとめ 

AWSは、幅広いサービスとリソースを提供しており、企業がクラウド環境でアプリケーションを構築、デプロイ、スケールするために必要なほぼすべてをカバーしています。AWSを利用することで、企業はITインフラストラクチャの管理にかかる時間とコストを削減し、ビジネスにより集中することができます。 

このガイドが、AWSをより深く理解し、適切なサービスを選択してクラウド環境を最大限に活用するための一助となれば幸いです。AWSの持つポテンシャルをフルに活用して、ビジネスの成功を加速させましょう。

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